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敬虔な靴屋(vol.34/2009/12/18)

12/7に書いた教会で聞いたお話に関して、知り合いや友人から感想をいただき、
気をよくしてもう一つ、その昔、聞いた思い出深いお話を書きたいと思います。

おそらく「砂浜の足跡」の話を聞いた前年か翌年、
やはりクリスマスの時期に教会で聞いたある寓話です。

しかし、今回のお話はネットで検索しても出展が出てこないのです。
ですので、私の記憶、私の心の一つのガイドラインとしての話、
そんなふうに思って読んでいただければと思います。

“あるところに信心深い靴屋がいました。
 彼は毎晩感謝の祈りをささげ、街の人に親切にしていたので、
 彼の店はたいそう繁盛していました。
 
 あるとき、靴屋はこのことを神様に直接感謝したいと思い立ち、
 「神様、商売がこのようにうまくいったことに関し、
  感謝の印としてお食事に招待したいので
  明日、私の店にいらっしゃってもらえませんか?」と
 神様に話しかけてみました。

 すると神様は「ではお邪魔しますよ」と応えてくれたので
 靴屋はいそいそと店を休みにしてご馳走を作って待ちました。
 今まで臨時休業なんてなかったものですから、
 街の人は「あれ、どうしたの」とか「靴を直してほしいんだけど」と
 店に入ってきますが、彼はそのつど
 「今日は大事なお客様がいらっしゃるので、明日ね」
 と言って、店のドアを閉めました。

 しかし、昼になっても、夕方になっても神様はいらっしゃいません。
 靴屋は「何時にいらっしゃるか聞いておけばよかった」と思いますが、
 気を取り直して食事を暖めなおしたりして根気強く待ちました。

 やがて夜も深まったころ、店のドアが再び、ギギ~と開きました。
 あわてて駆け寄ってみると、そこには異国の物乞いが立っていました。
 靴屋は大きな声で「大切なお客様が来るんだ!出て行ってくれ」と
 追い出しました。

 ついに寝る時間になりました。

 彼は床に就く前のお祈りの中で
 「神様、今日はいらっしゃいませんでしたね」とちょっと恨みがましく言うと、
 神様の返事は「あれ、行ったよ。乞食になって」でした。
 靴屋は慌てふためき、神様に弁明をし、
 そしてさらに平等に街の人に接することを意識したそうで、
 彼の店はさらに大きくなったそうです”

というお伽噺のような話です。

しかし、身振り手振りで大変楽しく話してくれた牧師さんのことを思い出し、
この話のエッセンスである
「どこに神や天使が潜んでいるかわからない」
「見た目や第一印象で人や物事を判断してはいけない」という気持ちが
自然に胸に立ち上ってきたのが懐かしい思い出です。
そしていつでも厳かな気持ちになるのをこのお話はとても助けてくれます。

この話を思い出すだけで
ペースの合わない取引先や、タイプの違う部下などを前にして、
私の心は温かくなりました。

いよいよ来週はクリスマス。

このお話をよかったら時折思い出しながら、
心優しい気持ちと笑顔で、
周りのすべての人に接してみるレッスンを一緒にしてみませんか?


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