想定内


この夏私は、
オリンピックに釘付けだった。

選手達のはじけるような喜びや雄叫び、
そして勝利の瞬間、天を仰ぐ勇姿に
どれだけの感動を戴いたことか!

漫画や、映画でしか観た事がないような
崖っぷちからの大逆転劇に
涙が止まらなかった。

若い選手達の弾けんばかりのエネルギー、
ベテラン選手の気合いと執念。

崖っぷちの場面でも、
最後まで自分を信じきれる強さに驚かされた。

あるテレビのコメンテーターが大逆転の試合について、
「あの試合展開は、彼らの想定内だった。」と語っていた。

つまり、デュースデュースの戦いになる事、
ギリギリまで追いつめられる事、全てが想定内だったと。
だからこそ、誰もが負けを予感してしまうような場面でも
大逆転ができるのだと。

こうした事には逆のケースもある。
例えば、今まで一度も負けた事がない相手と戦う際、
経験値から相手のレベルを「 だいたいこの程度 」と低く想定してしまい、
相手がそれ以上の戦いをして来た場合だ。
すると、
「この決め球を返せる訳が無い!」
「こんな所に打てる訳が無い!」と動揺する。
動揺は、ミスを生み
あと一歩のところで勝利が逃げて行く。

私は、夢を実現する為には、
それを達成したときの良い場面だけにフォーカスして、
イメージを創っていくのが良い方法だと思っていた。
それが、ポジティブな思考だと思っていた。

でも、勝利の前に起きうる様々な試練。
夢にたどり着く途上では、そんな事も起こり得ることだと
腹を据えて向き合う事。

それが土壇場の場面で
「想定内、想定内」と冷静に戦う事が出来、
ついには夢を実現させるのだろう。

私は自分の夢に
何を想定しているだろうか?

「こんなはずじゃなかったーー!」
「思っていたのと違うーー!」
とうろたえ、動揺するのが常・・・

そう!「想定内、想定内」と
あの選手達のように強く、しなやかにいきたいな。

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