漫画


漫画家の友達がいる。
4コマや8コマ漫画を描いている。

中学時代からの旧友であり、
彼女には、今、幼稚園生と小学生の子供がいる。

そんな彼女の漫画は、
妊娠、出産、子育ての体験を日常的に描いたものである。

子供達が次々と巻き起こす出来事を
主人公の彼女が、目をつり上げ、四角い口で
ツッコンでいる大爆笑間違いなしの作品だ。

人生で一番忙しいのではないか?
と思われる時期に
漫画を描きながらの子育て。

これだけでも頭が下がるが、
こんな子育ての真っただ中で、
子供の事を客観的に見ることが出来、
それを漫画ネタにしているところが素晴らしい!

私の子育ての頃を思い出すと…
突っ込む余裕などとてもなく
あたふたと子供の世話をしていた事を思い出す。

彼女を見習って
ツッコミ漫画家の客観的な目線で見られれば
これから起こるいろいろな出来事も
また違った見方が出来るかもしれない。

私自身の人生と
しっかりと向き合っていきたいな。

生きる


隣の家には、85歳になるおばあさんが一人暮らしをしている。

5年前、結婚以来ずっと二人でくらしてきた旦那さんが亡くなった。
でもおばあさんには、長年飼っている愛ネコがいた。

「 ネコちゃんのために
私はまだ10年は元気でいなくては!」
と毛のながいネコのトリミングに行ったり、
お世話をして頑張っていた。

でも、そのネコもおばあさんを残して逝ってしまった。

おばあさんには、近所の老人ホームに新しく友達が出来た。
今まで旦那さんのお世話のため、
お友達も少なかったおばあさんに出来た お友達。

老人ホームに暮らしているお友達を
自分の家に呼んだり、
一緒に水族館に行ったり、
少女時代のような楽しい日々がやってきた。

でも、そのお友達もお家の都合で
遠くの老人ホームに越して行ってしまった。

愛する人が次々と
目の前からいなくなる…

それでもおばあさんは、
新しく書道をはじめて
壁いっぱいの大きな書をかいたり、
パソコンをはじめて
写真のスライドショーを見たり

毎日遊歩道を散歩したり
野良猫に餌をあげたり
自分で時間割を作り
毎日を忙しく過ごしている。

たくましく
前向きに生きているおばあさん。

今日も
朝早くからおばあさんが挨拶をしている声が聞こえる。

無心の感覚?


先ごろ、少し体調を崩した。

床に臥すほどではないけれど、
いつものようには動けない。

身体の声を聞きながら
少しづつ ゆっくりと 出来ることをする・・・
というか、それが精一杯。

洗濯物をゆっくり・・・干す。
・・・・・・・・・・・・・・干せた。よかった。
食器をゆっくり・・・洗う。
・・・・・・・・・・・・・洗えた。よかった。

いつもはサクサクと出来るいろんな事が、
ゆっくりとしか出来ない。

いつもはあれこれ考え事をしながらしていることが、
今 この仕事、目の前のことをこなすので精一杯。

でも、これが案外 良い事に気付いた。
頭で忙しく考えていても、
心がヤキモキ焦っていても、
今 この瞬間にやれる事は、
目の前のことだけ。
でも 少しずつだが確実に進んでいる。

最近、頭(理想)が先行して心はやるばかりで
ついには身体がカチコチになっていた。

一度にあれもこれもと思ったところで、全部できる訳はない。
人間だもの。
まして元来器用なタイプではない。

くしくも体調不良で得た
今 目の前の事に集中して動くことの
実は効率の良い事 
精神衛生上のスッキリ感よ。

部活で学んだ事


冬休み
高校生活を野球部の寮で過ごした息子が
友達を連れて帰って来た。

彼らは、
野球部三年間の理不尽な出来事の数々を
懐かしさと、笑いと、蘇った悔しさを
混ぜこぜにしながら話していた。

機嫌の悪いコーチの対処法
先輩からの絶対命令の話
レギュラー選手がいかに待遇されているかの話

確かに 部活動に入っていなければ、
学校はとても平等なところ。
先生の機嫌の悪さを生徒にぶつけるなんて 以てのほか。
すぐさまモンスターペアレントが現れる。

運動会の徒競走で「 ビリを決めるのはかわいそう 」
という事で、手を繫ぎ全員で一等賞!
なんてことをしていた時代さえあった。

でも、社会に出たらばどうだろう?
みんな平等なのだろうか?
筋が通って納得のいくことばかりなのだろうか?

理不尽で悔しい思いもいっぱいしたが、好きな事の為に乗り越える。
仲間と愚痴を言いながらも乗り越える…

絶対的な縦社会と実力の世界…

きっと社会に出て
一番役に立つ事を学んだのだろう。

Be ambitious


テレビで ‘横浜事始め, という番組をやっていた。

開港以来、多くの外国製品が日本に持ち込まれたが、
一方で、様々な日本製品も海外に輸出されていったという。

外国人向けに作られたシルクスカーフ
洋家具、洋食器等々…
明治の時代、日本の職人技がつまったそれらのもの達は
海外で非常に好まれ、その技術の高さにも驚かれたのこと。

輸出するものなのに
日本国名と作者の名前がローマ字でなく
漢字で書かれていた洋食器達。
当時の洋食器を集めているという番組のゲストが
「世界に向かって、これが日本の技術だ!
と主張する気慨が感じられる。」と言っていた。

大きな世界で己の技術で勝負する。
格好良いー。

番組を観て数日後、
横浜にやってきた。

青く晴れ渡った空と光輝く港。

横浜行きの電車内
サッカーの長谷部選手の
「 日本人 be ambitious! 」(日本人よ大志をいだけ!)
と言う広告があった。

大きな志を抱き
技を磨いた明治の職人達。

同じ日本人である私にも
何かが問いかけてくるような・・・
あなたは・・・?

私は大志を抱いて生きているのだろうか・・・

日々生活する世界だけに生きているのではないか・・・
と我が身を省みる。

さぁ!あたらしい年がやって来た。
人生まだまだここからだ!と気分一新。

私もコツコツと技を磨き、
大きな志を抱いていこう。

港からの風を受けながら
気持が大きく膨らんだ。