調和


仕事帰りに通りかかったこの公園は、
川沿いに咲く桜並木で有名な名所だ。

桜の時期、たくさんの人がお花見にやって来る。

街もその時期にあわせて
歩道を修理したり、
橋の塗り替えをしたりする。

今年もその季節となり、数人の職人さんが
橋のペンキを塗り替えていた。

一人の職人さんが、
「 この色が桜の花を一番きれいに見せるんだよな~ 」
と言いながら手際良くペンキの刷毛を動かしていた。

そもそも橋は淡い青色で塗られており、
周りの景観とミスマッチしていた。

新たに塗られた色は、桜の幹と同じ焦げ茶色で
見事に桜並木と調和していた。

しばらくして川沿いを通ると全ての橋の塗り替えが終えられていた。

たくさんの人々が、橋の上から桜の写真を撮る。
自然と調和した焦げ茶色が、
淡いピンク色の桜の花を美しく見せていた。

あまりにも調和しているので
橋の色が塗り替えられたことに気が付く人は少ないだろうな。

調和したものは、美しく、目立つ事はなく
当たり前のようにそこにある。

今年は、名立役者のおかげで
一段と映える桜をたくさんの人が楽しでいる。

私は今新たな仕事と向き合い、試行錯誤の毎日を過ごしている。

少し肩の力が入っていたかもしれない・・・

「あるがままに調和した自然の姿が最も美しい。」

新たな気づきを胸に、また歩みを進めようと思う。